2011年11月4日金曜日

ケーニン、ヒッポを行く(第2章)

ヒッポに参加し始めて、最初の数ヵ月、CDを聞いても耳に入ってこないし、
聞こえたとおりに口ずさめばいいと言われても、
聞こえないんだもん、口ずさめないと思い始めていました。

息子もヒッポのCDをかけると「止めて」と言い出すし、
わくわくして入ったけど、もしかして失敗だった?!
でもせっかくだから週1回のファミリー(日常活動)は
休まず参加しようと心に決めました。

家ではCDをほとんど聞けないけど、
ファミリーに行くとメンバーの人が言ってることばなら少しは聞き取れるし、
自己紹介も少し言えるようになってきました。


それでも、
ファミリーでやるメタ活(CDと一緒に真似しながら多言語を口にする)なんて
意味あるの?
これをすると会話ができるようになるのかしら?
意味もわからないことばを真似してどうなるの?
出てくるのは疑問ばかりでした。
何を聞いても、意味を知る以前に聞き取れないことばばっかり。

そんな状態だったある日のファミリーで、クリスマスの歌を歌ってたときです。
突然、自分で歌っている歌詞の意味がわかって、
歌ってる途中なのに「きゃー!わかっちゃった!」と思わず叫んでしまったのです。
ヒッポをやってない人は「そんなことで?」と思うかもしれないけれど、
大人になって自分の力で、何かを知る、わかることってすっごく嬉しいことなのです。
そしてそんなことを素直に喜べる自分にもびっくりでした。

一方、息子は、ゲームには参加するけれど、
メタ活が始まると輪から外れて遊んでいるばかりでした。
我が子が、多言語を口にすることを夢見てはいるものの、
無理なのかな~と思っていた時のことです。
お風呂で、壁に張ってある世界地図を見ながら
「いろんなところに行ってみよう」と飛行機の真似をしている息子に、
私は「それがHippo goes over seas.だよ」と。
振り返った息子は目をきらりん!とさせて「そうなの?」と言いながら
一緒に「Hippo goes over seas.」と言ったのです。
初めて息子の口から英語らしきものが・・・。
ちゃんと音がたまっていたんだと安心しました。
息子も、意味がわかった嬉しさもあって、
それをきっかけに、いろんなことばを口にするようになったのです。








韓国語の「ありがとう」は「カムサムニダ」しか知らなかった私。
「コマワ」という言い方もあると知った時、
なんだかかっこいい、皆が知らなそうな感じがとてもいい!と思い込み、使い始めました。
よく考えると、ファミリーでも皆、よく言ってたのに・・・。

ある日、イチロー(ヒッポのストーリーCDの一つ)の韓国語のCDを聞いてたら
「こんばんは」と早口で言うのが聞こえました。
他の物語でも、「いただきます」とか、日本語が出てくる場面があるので、
これにも日本語が出てくるんだ~くらいに思っていました。
でも、どう考えても「こんばんは」と言う場面じゃないのに、しかも何度もあちこちで聞こえます。
どうせなら、もう少し上手に「こんばんは」って言えばいいのに・・・くらい思ってたら、

ある日それは「コマワ」だったことに気がつきました。
なんだ、早口の「こんばんは」じゃないんだとわかった途端、
もう「こんばんは」には聞こえなくて、
どう聞いても「コマワ」にしか聞こえないのが不思議です。
(まだまだ続く・・・)

0 件のコメント:

コメントを投稿